GLOSSARY
用語辞典
ゴルフの道具に関する専門用語を、基礎からわかりやすく整理します。 記事中の専門用語は、ここから直接ジャンプできます。
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金属素材 / 16
鋼を急冷したときに現れる「硬い結晶構造」のこと。
結晶の中にナノサイズの「小さな粒」を生やして、金属を強くする技術。
金属を比較的低い温度で長時間加熱し、結晶内に小さな粒を生じさせて強度を上げる工程。
チタン合金の中で原子の並び方が違う2種類の結晶構造。
金属の表面に自然にできる、目に見えないほど薄い保護膜。
鉄にクロムを11%以上添加した合金の総称。クロムが表面に不動態膜を形成することで耐食性を持つ。ゴルフクラブには複数のグレードが使われており、性質は大きく異なる。
低密度・高耐食性・高比強度を持つ金属。ゴルフクラブでは主にドライバーヘッドの素材として使われるが、純チタンとチタン合金では性質が大きく異なる。
クロム17%・ニッケル4%・銅4%を含む析出硬化型マルテンサイト系ステンレス鋼。JIS規格ではSUS630相当。時効処理(エイジング)によって高強度化し、アイアン・ウェッジの鋳造ヘッド材に広く使われる。
アルミニウム6%・バナジウム4%を添加したα-β型チタン合金(Grade 5)。密度約4.43 g/cm³・引張強度950 MPa前後。ドライバー・フェアウェイウッドのヘッド素材として広く使われるが、すべてのチタン製クラブに使われているわけではない。
クロム15〜17%・ニッケル1.25〜2.5%を含むマルテンサイト系ステンレス鋼。焼入れ・焼戻しでHRC40〜44程度に硬化できる。鋳造アイアン・ウェッジのボディ材として使われることがある。17-4PHとは強化機構・成分が異なる別グレード。
マルテンサイト時効鋼(MArtensitic + AGING = maraging)。低炭素・高ニッケル系の析出硬化型鋼で、ステンレス鋼とは別の鋼種。時効処理によりNi₃MoやNi₃Ti等の金属間化合物が析出して高強度化する。ゴルフでは薄肉フェース設計に活用されることがある。
JFEスチール(JFE Steel)の登録商標であるα+β型チタン合金。組成はTi-4.5Al-3V-2Fe-2Mo。Ti-6Al-4Vとは組成・特性が異なる別合金で、冷間成形性に優れるとされる。ゴルフでは一部メーカーがフェース材として採用することがある。
大同特殊鋼(Daido Steel)が展開するチタン合金の一種。Ti-5Al-1Fe系として言及されることがあるが、組成の公開詳細はSP-700に比べ限定的。SP-700・Ti-6Al-4Vとは別素材であり、採用モデルはメーカーの技術情報による。
アルミニウムを主成分とし、銅・マグネシウム・亜鉛・シリコンなどを加えた合金の総称。鉄・チタンと比較して軽量であり、合金の組成によって強度・加工性・耐食性などの特性が異なる。ゴルフクラブではパターのボディ、フェアウェイウッドのクラウン、アイアンのフレームなどに用いられることがある。
Al-Mg-Si系の6000番台アルミ合金の一種(JIS A6061相当)。加工性・耐食性・溶接性のバランスが取れており、ゴルフクラブではパターのヘッドボディやアイアンのフレームなどに用いられることがある。T6熱処理(溶体化処理+人工時効)を施したものが多い。
Al-Zn-Mg-Cu系の7000番台アルミ合金の一種(JIS A7075相当)。アルミ合金の中では引張強度が高い系統に属し、航空機構造材やスポーツ用品に用いられる。ゴルフクラブではドライバークラウンやフェース材として使われることがある。強度が高い一方で耐食性や溶接性は6061より劣る面があり、用途に応じた選択が行われる。
製法 / 6
金属の粉末を型に詰めて加熱し、粒同士をくっつけて固体にする製法。
蝋(ロウ)で原型を作り、その周りを石膏で固めてから蝋を溶かして空洞にし、そこへ金属を流し込む精密鋳造。
金属の塊を型に入れてプレスや打撃で成形する製法。内部組織が緻密になり、軟鉄アイアンの「やわらかい打感」の根拠になる。
金属を溶かして型に流し込み、冷やして固める製法。複雑な形状を安定して大量生産できるため、ステンレス製キャビティバックアイアンの主流製法。
Physical Vapor Deposition(物理蒸着)の略。金属素材を真空中で蒸発させ、製品表面に極薄のコーティング層を成膜する表面処理技術。ゴルフクラブでは主にヘッドの表面仕上げ・耐食性向上・色調表現に用いられる。
コンピュータ制御(CNC:Computer Numerical Control)によって工作機械を動かし、金属などの素材を削り出して形状を作る加工方法。鍛造・鋳造とは目的・工程が異なる製造方法であり、「CNC=高品質」「CNCは鍛造より上」のような単純な優劣判断は正確ではない。
複合材 / 3
炭素繊維にエポキシ樹脂をあらかじめ含浸させた、半硬化シート状の材料。
アクリロニトリルなどを高温で炭化・黒鉛化した繊維。繊維単体では構造材にならず、エポキシ等の樹脂と組み合わせたCFRP(炭素繊維強化樹脂)として使われる。比強度・比弾性率が高いことが特徴。
炭素繊維をエポキシ等の熱硬化性樹脂で固めた複合材料。炭素繊維単体とは別物であり、繊維と樹脂が一体化して初めて構造材料になる。比強度・比剛性が高く、ゴルフシャフト・クラウン・フェースに使われる。
性能指標 / 10
フェースの厚みを場所によって変える設計。中央を薄く、周辺を厚くする。
ボールが衝突して跳ね返る勢いを、衝突前の勢いで割った数値。1に近いほど反発が大きい。
ヘッドが「ねじれにくさ」を表す物理量。大きいほどミスヒット時のヘッドブレが少ない。
ゴルフボールを構成する層の数を「ピース数」と呼ぶ。コア(内核)・マントル(中間層)・カバー(外層)の組み合わせで2ピースから5ピースまで存在し、ピース数が増えるほど設計の複雑さが増す。ピース数が多いほど必ず高性能というわけではなく、カバー素材・コアの設計・中間層の硬さ・ディンプル設計を含めた設計全体で性能が決まる。また、ピース数とカバー素材(アイオノマー・ウレタン)は独立した設計要素であり、混同しないことが重要だ。
ゴルフボールの設計方向性を大まかに分類した業界慣用表現。ディスタンス系は飛距離・初速重視、スピン系はグリーン周りのスピン・打感重視の設計を指す場合が多い。ただしこれは公式規格ではなく、実際の性能は設計全体で決まる。ツアーボール内にも「距離寄り・スピン寄り」の設計差があり、メーカーごとに命名ルールが異なる。
ゴルフクラブが「芯を外したショット(ミスヒット)」に対して、どれだけ飛距離・方向性のロスを抑えられるかを表す概念。MOIの高さが寛容性の物理的な根拠。
ゴルフボールがインパクト時にどの程度変形(圧縮)するかを示す設計指標のひとつ。同一または近い測定基準の範囲内では、低い値ほど変形しやすく(ソフト)、高い値ほど変形しにくい(ハード)と説明されることがある。ただしメーカー間で測定方法が統一されていない場合があるため、ブランドをまたいだ数値の直接比較には注意が必要。飛距離・打感・スピンはコンプレッションだけでなく設計全体で決まる。
ゴルフボール表面に無数にある小さなくぼみのこと。ボール表面の空気の流れに影響し、飛び方や揚力・抗力に関係するとされる。ディンプルの数・形状・深さに直接の規定値はないが、R&AとUSGAの装置規則でボール全体の対称性要件を満たす必要がある。
ゴルフクラブのフェースがインパクト時にばねのように撓み、弾き返す現象を指す概念。R&AとUSGAの用具規則(Equipment Rules)はこの現象に関して規制を設けており、その評価には別途定められた測定・判定の概念が用いられる。
ゴルフクラブのフェースとボールの接触時間を測定し、反発性能の適合判定に用いられる概念。R&AとUSGAの用具規則(Equipment Rules)はCT値の適合基準を定めており、基本上限値239マイクロ秒に測定許容差18マイクロ秒が設けられている。この数値は性能の推奨値や目標値ではなく、適合判定上の上限である。
樹脂・素材 / 13
同じ小さな分子(モノマー)が長い鎖のように繰り返しつながった、巨大な分子のこと。
元々は松脂や漆など植物の樹液のこと。現代では合成樹脂(=プラスチック・接着剤など)を指す総称。
熱を加えると柔らかくなる「熱可塑性樹脂」の俗称。ペットボトルからレジ袋まで、現代生活のすべてに浸透している素材。
引き伸ばしても元に戻る「弾性」を持ったポリマーの総称。ゴムを含むより広い概念。
エラストマーの代表格。天然ゴム(ゴムノキの樹液)と合成ゴム(石油由来)がある。
熱硬化性樹脂の代表格。2液を混ぜて化学反応で硬化し、強い接着力と耐久性を発揮する。
硬さの設計幅が極端に広いポリマー。フカフカのフォームから硬いプラスチックまで自在に作れる。
石油由来のモノマーから人工的に作られるゴム(エラストマー)の総称。天然ゴムの代替・進化版。
合成ゴムの一種で、特に反発弾性が高い。ゴルフボールのコアの定番素材。
液状の熱硬化性ウレタンを型に流し込んで硬化させる製法。最高級ゴルフボールカバーの定番。
アイオノマー樹脂の商品名(米デュポン社)。ディスタンス系ゴルフボールの定番カバー材。
アイオノマーは、金属イオンを組み込んだ熱可塑性樹脂の一種。ゴルフボールのカバー素材として多く使われており、耐久性・反発性能・価格面のバランスに優れる。ウレタンとは異なる用途・特性を持つ別の素材だ。
ゴルフボールのカバー素材として使われるポリウレタン系素材の総称。アプローチスピンや打感を重視した設計のボールに多く採用される。アイオノマーとは上下関係ではなく、用途・設計思想が異なる素材だ。
物性指標 / 6
クラブ構造 / 10
ヘッド内部に空洞(キャビティ)を持たせた構造。フェースを薄くしてたわみを大きくしつつ、余剰重量を周辺に配置して高MOIと高初速を両立する設計手法。
ヘッド背面を肉抜きして周辺部に重量を配分したアイアンの設計形式。
ヘッド背面が平坦・肉厚な設計のアイアン。打感の伝わりやすさと操作性が特徴。
キャビティ下部にポケット状の空洞を設け、フェース下方のたわみを高める構造。
フェース周縁まで一体的に設計した構造を指す一般概念のひとつ。フェース周辺のたわみ方を設計する考え方として複数のメーカーが採用しているが、名称・構造・設計意図はメーカーごとに異なる。
シャフトを受ける筒状の構造部位のこと。ホーゼルの形状・長さ・径は、ライ角調整やオフセット量と関係する。
ホーゼルが湾曲してフェースが後退している形状の総称。アイアン・ウェッジ・パターに見られ、オフセットと関連して語られることが多い形状概念。
キャビティバックのソール内側(フェース背面下部)をさらに削り込んだ構造。フェース下部の肉を薄くすることで重心を下げ、たわみを調整する設計手法のひとつ。
パターヘッドの形状分類のひとつ。ヘッドが薄く横長で、比較的コンパクトな形状を持つパターを指す総称。ピン型とも呼ばれる。マレットパターと比較して重量配分・MOIの傾向が異なる。
パターヘッドの形状分類のひとつ。ブレードパターと比較して大型のヘッドを持ち、重心を後方・深部に配置した設計のものが多い。MOIが高くなる傾向があるが、形状・設計はメーカーによって多様。
クラブ設計 / 20
密度19.3 g/cm³のタングステン金属をウェイトとして使い、少ない体積で重心位置を精密にコントロールする設計手法。
ヘッドの質量が集中している点のこと。位置によって打ち出し角・スピン量・MOIなどの傾向に影響する設計パラメーター。
ヘッドの重心位置がソール側(低い位置)に設計された状態のこと。
ヘッドの重心がフェース面から遠い位置(ヘッド奥側)に設計された状態のこと。
フェース面とシャフト垂直線のなす角度のこと。番手ごとの値はメーカー・モデルによって異なり、業界共通基準は存在しない。
シャフト軸とソール底面がなす角度のこと。フィッティングにおいて、アドレス時のソールの接地具合に関わる指標とされている。
シャフト軸線からヘッド重心までの距離のこと。重心の位置関係を示す指標のひとつで、クラブ設計における数値のひとつとして参照される。
クラブヘッドのソール(底面)における前後方向の幅のこと。設計によって広さが異なり、芝やコース条件との相性に影響するとされる。
ソールのリーディングエッジとトレーリングエッジの角度差のこと。芝種・砂質・コース環境・打ち方によって評価が大きく変わる設計要素のひとつ。
フェースとボディの間に空洞(中空)を持つアイアンの構造。フェースを薄く設計して高反発を確保しながら、内部ウェイトで重心も調整できる設計アプローチ。
操作性重視のプレーヤーズアイアンに近い外見(コンパクトなヘッド・細いトップブレード)を保ちながら、中空構造・高強度フェース・タングステンウェイトで飛距離と寛容性も確保する設計コンセプトの慣用表現。公式規格ではない。
中空アイアンやドライバーの空洞内部に充填する素材の総称。テーラーメイドはSpeedFoam・SpeedFoam Airという名称を使用。余分な振動を減衰させて打感を改善しながら、フェースの反発性能への影響を最小化する役割を持つ。
ソールの前縁(フェース側)のエッジ。ターフとの最初の接点になる部分。
ソールの後縁(シャフト側)のエッジ。ソール幅の終点にあたる部分。
アイアン・ウェッジのヘッド上部の薄い縁。構えたときに目に入るラインに影響する。
ソール底面の左右方向(トウ〜ヒール)のカーブ。ライ角ズレや不整地への対応に関係する。
シャフト軸線(ホーゼル中心)からフェース面(リーディングエッジ)までの水平距離。オフセットとは別の設計用語。
クラブヘッド底面(ソール)の全体的な形・設計思想。幅・バウンス・キャンバー・エッジ形状の組み合わせで決まる。
ウェッジや一部のアイアンのソール(底面)を削り加工することで、バウンスの有効面積・リーディングエッジの地面との関係を調整する設計行為。コース状況や打ち方に合わせたカスタマイズ手法のひとつ。
ゴルフクラブのフェース部分に使われる素材全般。チタン系・ステンレス系・マレージング鋼・複合材系など複数の素材カテゴリがあり、強度・重量・加工性・コストの特性がそれぞれ異なる。素材が変わると設計の選択肢が変わるが、素材単独でパフォーマンスが決まるわけではない。
クラブスペック / 7
ホーゼル中心線に対してフェースが後方にずれている距離・量のこと。
同番手の従来的なロフト角より立てた(数値が小さい)ロフト設定のこと。
クラブをグリップエンドから14インチ(約35.6cm)の支点で計測し、ヘッド側の重さ感に関係するとされる重量配分を表す静的な指標。日本では「バランス」と呼ばれることが多く、アルファベットと数字の組み合わせ(例:D2)で表記される。クラブの総重量とは別の概念であり、最適な値はスウィング特性・体格・シャフトやグリップとの組み合わせによって異なる。
クラブのヘッド・シャフト・グリップの合計重量をgram単位で表したもの。スウィングウェイト(グリップエンドから14インチの支点でのヘッド側の重量配分を示す指標)とは別の概念であり、同じ総重量でもスウィングウェイトの値が異なる場合がある。どちらか一方だけでクラブの振りやすさを判断することは正確ではない。
ゴルフクラブの全長のこと。R&AとUSGAのEquipment Rulesでは、すべてのクラブは18インチ(約457mm)以上、パターを除くクラブは48インチ(約1219mm)以下と定められている。パターには上限規定が適用されない。メーカーのカタログ表記とR&A/USGA規則上の測定値は、測定方法が異なる場合がある。
パターを水平に支えたとき、フェース面が真上を向く状態のこと。ヘッドの重心位置がシャフト軸の直下またはその近くにあることで生じる特性。ストローク傾向との相性を確認する指標のひとつとして扱われる。
パターを水平に支えたとき、トウ(先端)側が下を向く状態のこと。ヘッドの重心がシャフト軸よりトウ側にオフセットしているために生じる特性。フェースバランスとはパターのバランス特性のスペクトラム上で傾向が異なり、どちらが優れているという性質のものではない。
規格・市場 / 2
計測・物理量 / 10
インパクト直後にボールが水平面から飛び出す角度(単位:度)。カタログ表記のロフト角(スタティックロフト)とは異なり、実際のインパクト時のダイナミックロフト・アタックアングル・シャフト挙動によって変わる。
ボールの回転速度(単位:RPM=毎分回転数)。主にバックスピン量として扱われる。ドライバー・アイアン・ウェッジで求められるスピン量は大きく異なり、単純に多い・少ないで良し悪しは決まらない。
ボール初速 ÷ ヘッドスピードで求める比率。日本語では「ミート率」と呼ばれることが多い。1.5という値はCOR規制の結果として理論上の上限になるが、smash factor自体に直接の規定値はない。
インパクト直前のクラブヘッドの速度(単位:m/s)。弾道測定器などで表示される代表的な指標のひとつ。日本では「ヘッドスピード」、弾道測定器では「club speed」と表示される場合もある。速ければ必ず飛ぶわけではなく、ボール初速・打ち出し角・スピン量との組み合わせで飛距離が決まる。
インパクト直後にボールが飛び出す速度(単位:m/s)。スマッシュファクター(ミート率)の分子にあたり、飛距離と関係する計測値のひとつ。高ければ必ず飛ぶわけではなく、打ち出し角・スピン量との組み合わせで弾道全体が決まる。
インパクト直前のクラブヘッドの軌道が地面に対して傾く角度(単位:度)。下降軌道(ダウンブロー)はマイナス値、上昇軌道(アッパーブロー)はプラス値。打ち出し角・スピン量に影響する要素のひとつだが、単独で結果を断定できるものではない。
インパクト時にフェースがボールへ提示する実際のロフト角(単位:度)。カタログのスタティックロフトとは異なり、シャフトのしなり・フォワードシャフトリーン・スウィング条件によって変化する。打ち出し角・スピン量に関係する原因側の指標のひとつ。
インパクト後にボールが空中を飛び、最初に着地するまでの距離(単位:ヤードまたはメートル)。着地後の転がり(ラン)を含まない。ボール初速・打ち出し角・スピン量・風・高度など多くの条件に影響されるため、同じクラブでも条件によって変わる。
キャリー距離(空中飛距離)に着地後の転がり(ラン)を加えた合計の移動距離(単位:ヤードまたはメートル)。ランは地面の硬さ・傾き・風・湿度によって大きく変わるため、弾道測定器の表示値とコース上の実距離が一致しない場合がある。
インパクト時のクラブとボールの挙動を計測する機器の総称。ヘッドスピード・ボール初速・打ち出し角・スピン量・アタックアングルなどを計測・表示する。計測方式(レーダー方式・カメラ・センサー方式等)や表示項目・精度の特性は機器によって異なる場合がある。
シャフト / 14
シャフトのしなりやすさの目安として使われる表記。L・A・R・SR・S・X・XXなどのアルファベットで示されることが多いが、業界横断の統一規格はなく、同じ表記でもメーカーによって実際の硬さが異なる場合がある。クラブ選びの参考指標のひとつだが、シャフト重量・トルク・長さなども合わせて確認することが基本。
ゴルフシャフト単体の重量のこと。グラム(g)単位で表記され、ヘッド・グリップを含むクラブ総重量とは別概念。シャフト重量はクラブ総重量の構成要素のひとつであり、スウィングウェイトとも独立した指標として整理する必要がある。
シャフトが曲げ力に対してどれだけ変形しにくいかを示す指標。弾性係数(E)と断面二次モーメント(I)の積で表される。
シャフトがねじれ方向の力に対してどれだけ変形しにくいかを示す特性。カタログ値のトルク(deg)はねじれやすさの程度を示す。
シャフトのヘッド側(先端部)の曲げ剛性。先端が柔らかいほど球が上がりやすく、つかまりやすい傾向がある。
シャフトのグリップ側(手元部)の曲げ剛性。手元が硬いシャフトはスイング中の「粘り感」に影響する。
力を加えると変形し、力を取り除くと元の形状に戻る変形のこと。シャフトの「しなり」はこの弾性変形に相当する。
変形したシャフトが元の形状へ戻る挙動のこと。復元が起きるタイミングや速さがインパクトの挙動に影響する。
シャフトの硬さを振動回数で表した測定値。数値が高いほどシャフトが硬い傾向がある。
振動エネルギーが時間とともに失われ、振動が収まる特性。シャフト素材・構造・グリップ素材が影響する。
シャフトが最も大きくたわむ位置のこと。「先調子」「中調子」「元調子」の3区分で表されることが多い。
スイング中にシャフトが曲がり、元に戻る挙動の感覚的表現。物理的には弾性変形とその復元を指すが、実際の使われ方は多義的。
切り返しからインパクトにかけてシャフトが素早く復元し、ヘッドが勢いよく返る感覚の表現。
切り返し時にシャフトが急に戻らず、タメが感じられる挙動の感覚的表現。手元剛性の高さや、中間部のたわみと関係するとされる。
ルール・規制 / 8
ゴルフボールの直径に関するR&A/USGAの規格。現行規格ではボールの直径は1.680インチ(42.67mm)以上でなければならない。直径の上限値は規定されていないが、最小値を超えていればよいわけではなく、ボール全体として他の規格(対称性・性能・重量等)をすべて満たす必要がある。
ゴルフボールの重量に関するR&A/USGAの規格。現行規格ではボールの重量は1.620オンス(45.93g)以下でなければならない。重量の下限値(最小重量)は規定されていないが、重量以外の規格(サイズ・対称性・性能等)もすべて満たす必要がある。
R&AとUSGAが定めるEquipment Rules(用具規則)の基準を満たしたゴルフクラブのこと。適合クラブであることは、すべての競技で常に使用できることを自動的に意味するわけではなく、競技によってローカルルールが追加される場合がある。非適合クラブは競技使用時にペナルティの対象となる場合があるが、練習やカジュアルなラウンドではペナルティは発生しない。
R&AとUSGAが共同で発行する、ゴルフ用具の適合要件を定めた規則文書の通称。クラブ・ボールの形状・寸法・性能に関する技術的な基準が定められており、JGAはこれに準拠する立場をとる。
ゴルフの用具規則(Equipment Rules)が定める適合要件を満たさないクラブの総称。競技での使用規定が設けられているが、製品の品質や設計の意図とは別の概念として整理される。規則改定によって適合状態が変わるケースもある。
ゴルフの用具規則が定めるクラブヘッドの体積に関する規制。ドライバーヘッドには体積の上限(460cc / 28.06立方インチ)が設けられている。この数値は規制の上限値であり、性能の推奨値や目標値を示すものではない。
ゴルフの用具規則(Equipment Rules)が定める、グリップの形状・寸法・構造に関する規則。最低長・断面寸法の上限・断面形状の条件などが規定されている。グリップに関する用具の規格を定めた規則であり、クラブを体に当てて打つかどうかに関するアンカリング規制とは別の条項として区別される。
R&AとUSGAがゴルフのルール(Rules of Golf)10.1bで定めるストローク方法に関する規制。クラブやグリップを体に固定・直接当てた状態でストロークを行うことを制限するもので、用具の形状・寸法を定める用具規則(Equipment Rules)とは別の条項として区別される。長尺・中尺パター自体はこの規制の有無にかかわらず適合用具として扱われる。
グリップ / 3
ゴルフグリップの断面寸法(太さ)に関する概念。R&AとUSGAのEquipment Rulesでは、パター以外のクラブのグリップは原則として円形断面とされ、断面寸法の上限は1.75インチ(44.45mm)と定められている。パターグリップは非円形断面も認められるが、別途条件がある。メーカー間で測定基準は統一されていない。
ゴルフグリップ単体の重量のこと。グラム(g)単位で表記され、ヘッド・シャフトを含むクラブ総重量の構成要素のひとつ。グリップ重量はスウィングウェイトにも影響し得るが、両者は独立した指標として整理する必要がある。
ゴルフグリップを構成する素材のこと。天然ゴム・合成ゴム・エラストマー・ポリウレタン・コード混合素材など複数の系統がある。素材の特性はそれぞれ異なり、使用環境・メーカー仕様・個人の好みによって選択が変わる。