GLOSSARY / 金属組織・強化
7075アルミ
7075 AluminumAl-Zn-Mg-Cu系の7000番台アルミ合金の一種(JIS A7075相当)。アルミ合金の中では引張強度が高い系統に属し、航空機構造材やスポーツ用品に用いられる。ゴルフクラブではドライバークラウンやフェース材として使われることがある。強度が高い一方で耐食性や溶接性は6061より劣る面があり、用途に応じた選択が行われる。
7075アルミとは、亜鉛(Zn)・マグネシウム(Mg)・銅(Cu)を主添加元素とするAl-Zn系(7000番台)に分類されるアルミ合金の一種で、JIS規格ではA7075として定められています。アルミ合金の中では引張強度が高い系統に属しており、航空機の構造部品やスポーツ用品の素材として使われることがあります。ゴルフクラブでは、ドライバーのクラウン部分やウッド系クラブの軽量部材として採用される事例が見られます。
7075アルミは「航空機グレード」と呼ばれることがありますが、この表現は材料工学上の正式な規格呼称ではなく、マーケティング上の慣用表現として使われることが多いものです。「航空機に使われる素材=ゴルフクラブとして最高性能」という論理は成立せず、クラブの性能は素材特性だけでなくヘッド設計・肉厚・重心配置・フェース構造など複数の要素によって決まります。
7075アルミと6061アルミはゴルフクラブに用いられる代表的なアルミ系統ですが、引張強度が高い7075の方が加工コストが高くなる傾向があり、耐食性や溶接性の面では6061が優れる場合があります。「7075は6061より優れている」という単純な優劣の断定は正確ではなく、設計上の要求特性・製造コスト・加工方法の組み合わせによってどちらが適するかが変わります。素材の選択にあたっては、メーカーの公式仕様情報を参照することが基本です。
RELATED TERMS ─ 関連用語
アルミ合金
アルミニウムを主成分とし、銅・マグネシウム・亜鉛・シリコンなどを加えた合金の総称。鉄・チタンと比較して軽量であり、合金の組成によって強度・加工性・耐食性などの特性が異なる。ゴルフクラブではパターのボディ、フェアウェイウッドのクラウン、アイアンのフレームなどに用いられることがある。
6061アルミ
Al-Mg-Si系の6000番台アルミ合金の一種(JIS A6061相当)。加工性・耐食性・溶接性のバランスが取れており、ゴルフクラブではパターのヘッドボディやアイアンのフレームなどに用いられることがある。T6熱処理(溶体化処理+人工時効)を施したものが多い。
密度
1cm³(角砂糖1個分の体積)あたりの重さ。単位は g/cm³。
比強度
引張強度を密度で割った「軽さに対する強さ」の指標。単位は MPa·cm³/g。
硬度
素材の表面の「変形しにくさ・傷つきにくさ」を表す指標。