GLOSSARY / 金属組織・強化
6061アルミ
6061 AluminumAl-Mg-Si系の6000番台アルミ合金の一種(JIS A6061相当)。加工性・耐食性・溶接性のバランスが取れており、ゴルフクラブではパターのヘッドボディやアイアンのフレームなどに用いられることがある。T6熱処理(溶体化処理+人工時効)を施したものが多い。
6061アルミとは、Al-Mg-Si系(6000番台)に分類されるアルミ合金の一種で、JIS規格ではA6061として定められています。主な添加元素はマグネシウム(Mg)とシリコン(Si)であり、加工性・耐食性・溶接性のバランスが取れた汎用性の高い合金として広く知られています。ゴルフクラブのヘッドボディ・フレーム材として使われる場合、T6熱処理(溶体化処理後に人工時効処理を行う条件)が施されたものが多く見られます。
ゴルフクラブにおける6061アルミの使用例として、パターのヘッドボディ・CNCミリング加工を前提としたアイアンフレームなどがあります。6061アルミは被削性が高く、切削加工の対象素材として選ばれることがありますが、「6061アルミ=高性能」や「最も一般的なアルミ」という断定は正確ではなく、設計目的・コスト・要求特性によって材料選択は変わります。
6061アルミと7075アルミはともにゴルフクラブに用いられるアルミ合金ですが、組成・強度特性・加工性が異なります。7075アルミは亜鉛を主添加元素とする7000番台であり、引張強度は6061より高い傾向にありますが、耐食性や溶接性では6061の方が優れる場合があります。両者にはそれぞれ用途に応じた特性の違いがあり、「どちらが優れている」という単純な優劣関係は成立しません。
RELATED TERMS ─ 関連用語
アルミ合金
アルミニウムを主成分とし、銅・マグネシウム・亜鉛・シリコンなどを加えた合金の総称。鉄・チタンと比較して軽量であり、合金の組成によって強度・加工性・耐食性などの特性が異なる。ゴルフクラブではパターのボディ、フェアウェイウッドのクラウン、アイアンのフレームなどに用いられることがある。
7075アルミ
Al-Zn-Mg-Cu系の7000番台アルミ合金の一種(JIS A7075相当)。アルミ合金の中では引張強度が高い系統に属し、航空機構造材やスポーツ用品に用いられる。ゴルフクラブではドライバークラウンやフェース材として使われることがある。強度が高い一方で耐食性や溶接性は6061より劣る面があり、用途に応じた選択が行われる。
密度
1cm³(角砂糖1個分の体積)あたりの重さ。単位は g/cm³。
硬度
素材の表面の「変形しにくさ・傷つきにくさ」を表す指標。
CNCミリング
コンピュータ制御(CNC:Computer Numerical Control)によって工作機械を動かし、金属などの素材を削り出して形状を作る加工方法。鍛造・鋳造とは目的・工程が異なる製造方法であり、「CNC=高品質」「CNCは鍛造より上」のような単純な優劣判断は正確ではない。