GLOSSARY / 樹脂・高分子
キャストウレタン
Cast Urethane液状の熱硬化性ウレタンを型に流し込んで硬化させる製法。最高級ゴルフボールカバーの定番。
ウレタンには大きく2種類の作り方がある。①射出成形(Injection Molded):熱可塑性ウレタンを溶かして型に注入する量産向きの製法。②キャスト(Cast):液状の熱硬化性ウレタン2液を型に流し込み、化学反応で硬化させる製法。「鋳造(cast)」と同じ語源。
キャストウレタンの利点は、薄くて柔らかいカバーを高い精度で作れること。0.4〜0.5mm前後の極薄カバーが可能で、フェースとの接触時間が長くなりスピンが乗る。
射出成形ウレタンは熱可塑性のため繰り返し溶かせる(=リサイクル容易)が、カバーが厚くなりがちで、キャストほどのスピン性能は出しにくい。
「キャストウレタンカバー」搭載:タイトリスト Pro V1/Pro V1x、ブリヂストン TOUR B X/XS、キャロウェイ Chrome Soft X など、最高級ボールはほぼこの製法。プロが使うスピン系ボールの正体は、ほとんどがキャストウレタンだ。
RELATED TERMS ─ 関連用語
REFERENCED BY ─ この用語を参照している用語
アイオノマー
アイオノマーは、金属イオンを組み込んだ熱可塑性樹脂の一種。ゴルフボールのカバー素材として多く使われており、耐久性・反発性能・価格面のバランスに優れる。ウレタンとは異なる用途・特性を持つ別の素材だ。
ウレタンカバー
ゴルフボールのカバー素材として使われるポリウレタン系素材の総称。アプローチスピンや打感を重視した設計のボールに多く採用される。アイオノマーとは上下関係ではなく、用途・設計思想が異なる素材だ。
ピース構造
ゴルフボールを構成する層の数を「ピース数」と呼ぶ。コア(内核)・マントル(中間層)・カバー(外層)の組み合わせで2ピースから5ピースまで存在し、ピース数が増えるほど設計の複雑さが増す。ピース数が多いほど必ず高性能というわけではなく、カバー素材・コアの設計・中間層の硬さ・ディンプル設計を含めた設計全体で性能が決まる。また、ピース数とカバー素材(アイオノマー・ウレタン)は独立した設計要素であり、混同しないことが重要だ。
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