GLOSSARY / 規格・市場
US仕様
US Specアメリカ市場向けに設計された製品スペックのこと。国内正規品・並行輸入品とは別の概念であり、混同しやすいため整理が必要。
「US仕様・国内正規品・並行輸入品」はよく混同される3つの概念だが、それぞれ別のことを指している。US仕様とは「アメリカ市場向けに設計された製品スペック」のことで、製品仕様の話だ。国内正規品は「日本市場向けにメーカーまたは正規代理店が販売する商品」のことで、流通・販売の話だ。並行輸入品は「正規代理店を通さず第三者が独自に輸入・販売した商品」のことで、流通ルートの話だ。
この3つは独立した概念であり、「US仕様=並行輸入品」ではない。US仕様は製品仕様の話であり、並行輸入品は流通ルートの話だ。そのため、両者は重なることもあるが、同じ意味ではない。また、並行輸入品として販売されている商品が、国内正規品と同じモデル名を持つ場合もある。
国内正規品とUS仕様の主な違いとして挙げられることが多いのは、シャフト重量・フレックス・グリップサイズ・長さなどだ。ただしこれらは傾向として異なる場合があるというものであり、モデルや年式によって差の大きさは異なる。「US仕様は必ず重い」「US仕様は必ずフレックスが硬い」といった断定は正確ではない。スペックは公式の仕様表で個別に確認するのが基本だ。
保証・サポートの面では、US仕様を購入した場合に日本のメーカー保証が受けられないことがある。修理・部品交換・カスタムフィットなど、国内正規販売店を通じたサービスが制限されるケースも多い。購入前に、保証の範囲・返品条件・修理対応の有無を確認しておくことが重要だ。
US仕様が向く人は、スペック表を自分で読んで判断できる人・シャフトの重量やフレックスを自分で選べる人・保証よりも特定スペックや価格を重視する人だ。向かない人は、スペックの違いが自分のスイングに与える影響を判断しにくい人・困ったときに店頭で相談したい人・初めてのクラブ選びをしている人だ。
RELATED TERMS ─ 関連用語
ロフト角
フェース面とシャフト垂直線のなす角度のこと。番手ごとの値はメーカー・モデルによって異なり、業界共通基準は存在しない。
ストロングロフト
同番手の従来的なロフト角より立てた(数値が小さい)ロフト設定のこと。
スウィングウェイト
クラブをグリップエンドから14インチ(約35.6cm)の支点で計測し、ヘッド側の重さ感に関係するとされる重量配分を表す静的な指標。日本では「バランス」と呼ばれることが多く、アルファベットと数字の組み合わせ(例:D2)で表記される。クラブの総重量とは別の概念であり、最適な値はスウィング特性・体格・シャフトやグリップとの組み合わせによって異なる。
シャフトフレックス
シャフトのしなりやすさの目安として使われる表記。L・A・R・SR・S・X・XXなどのアルファベットで示されることが多いが、業界横断の統一規格はなく、同じ表記でもメーカーによって実際の硬さが異なる場合がある。クラブ選びの参考指標のひとつだが、シャフト重量・トルク・長さなども合わせて確認することが基本。
クラブ長さ
ゴルフクラブの全長のこと。R&AとUSGAのEquipment Rulesでは、すべてのクラブは18インチ(約457mm)以上、パターを除くクラブは48インチ(約1219mm)以下と定められている。パターには上限規定が適用されない。メーカーのカタログ表記とR&A/USGA規則上の測定値は、測定方法が異なる場合がある。
REFERENCED BY ─ この用語を参照している用語
オフセット
ホーゼル中心線に対してフェースが後方にずれている距離・量のこと。
ライ角
シャフト軸とソール底面がなす角度のこと。フィッティングにおいて、アドレス時のソールの接地具合に関わる指標とされている。
クロスライセンス
複数の企業が、互いに保有する特許を相手方に使用することを認め合う契約・合意のこと。特許紛争の解決手段として活用されることがある。
クラブ総重量
クラブのヘッド・シャフト・グリップの合計重量をgram単位で表したもの。スウィングウェイト(グリップエンドから14インチの支点でのヘッド側の重量配分を示す指標)とは別の概念であり、同じ総重量でもスウィングウェイトの値が異なる場合がある。どちらか一方だけでクラブの振りやすさを判断することは正確ではない。
シャフト重量
ゴルフシャフト単体の重量のこと。グラム(g)単位で表記され、ヘッド・グリップを含むクラブ総重量とは別概念。シャフト重量はクラブ総重量の構成要素のひとつであり、スウィングウェイトとも独立した指標として整理する必要がある。
グリップサイズ
ゴルフグリップの断面寸法(太さ)に関する概念。R&AとUSGAのEquipment Rulesでは、パター以外のクラブのグリップは原則として円形断面とされ、断面寸法の上限は1.75インチ(44.45mm)と定められている。パターグリップは非円形断面も認められるが、別途条件がある。メーカー間で測定基準は統一されていない。
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