GLOSSARY / クラブ構造
キャビティバック
Cavity Backヘッド背面を肉抜きして周辺部に重量を配分したアイアンの設計形式。
キャビティバックとは、アイアンヘッドの背面(フェース裏側)を削り取り(肉抜き)、その分の重量をヘッド周辺部に再配分した設計形式を指す。「キャビティ(cavity)」は英語で「空洞」や「くぼみ」を意味する。
周辺部に重量を配分することで慣性モーメント(MOI)が高まり、芯を外したときのヘッドのブレが抑えられる傾向がある。これは「やさしい傾向がある設計」として語られることが多い。ただし「誰でもやさしい」「必ずやさしい」とは言えない。キャビティバックの特性はモデルによって大きく異なり、ロフト・シャフト・ヘッド重量・スイングとの組み合わせが結果を左右する。
キャビティバックの形状は非常に多様で、浅いキャビティから深いポケット状のもの(ポケットキャビティ)、内部に空洞を持つ中空構造まで連続的に存在する。「キャビティバック=一種類の構造」ではなく、設計の方向性を示す概念として理解するとよい。
RELATED TERMS ─ 関連用語
マッスルバック
ヘッド背面が平坦・肉厚な設計のアイアン。打感の伝わりやすさと操作性が特徴。
ポケットキャビティ
キャビティ下部にポケット状の空洞を設け、フェース下方のたわみを高める構造。
中空構造
ヘッド内部に空洞(キャビティ)を持たせた構造。フェースを薄くしてたわみを大きくしつつ、余剰重量を周辺に配置して高MOIと高初速を両立する設計手法。
MOI(慣性モーメント)
ヘッドが「ねじれにくさ」を表す物理量。大きいほどミスヒット時のヘッドブレが少ない。
アンダーカットキャビティ
キャビティバックのソール内側(フェース背面下部)をさらに削り込んだ構造。フェース下部の肉を薄くすることで重心を下げ、たわみを調整する設計手法のひとつ。