GLOSSARY / クラブ設計
周辺重量配分
Perimeter Weightingヘッドの重量を中央ではなく外周(ヒール・トウ側)へ配分し、芯を外した打球でもブレを抑える設計思想。PING創業者カーステン・ソルハイムが確立し、ゴルフの『寛容性』概念の起点となった。
周辺重量配分(ペリメーターウェイティング)は、クラブヘッドの質量を中心に集中させず外周へ振り分けることで、慣性モーメント(MOI)を高め、ミスヒット時のヘッドのブレや飛距離・方向のロスを抑える設計の考え方。PINGは公式の歴史紹介で、これを創業者カーステン・ソルハイムの『おそらく最大のゴルフクラブ技術への貢献』と位置づけ、『周辺重量配分がなければ、ゴルフ用品における“forgiveness(寛容性)”という言葉自体が存在しなかっただろう』と説明している。
ソルハイムは物理学の知見と『慣性モーメント』『重心』といった科学的概念を用い、不完全なショットを“許す(forgive)”ことでゴルフをやさしくする理論を1960年代に打ち立てた。1966年の『ANSER』パターをはじめ、外周に重量を寄せたヘッド形状はこの理論を具現化したもので、現在のPINGのエンジニアリングにも一貫して受け継がれている。
日本公式でもPINGの開発手法『カスタム・エンジニアード』の柱として『周辺重量配分』『ミスに強い寛容性』『深低重心』が挙げられている。考え方自体は今や各社のキャビティバックや高MOIヘッドに広く共通する一般概念だが、その理論的起点がPING/ソルハイムにある点が歴史的な位置づけのポイントである。
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