GLOSSARY / 製法
ロストワックス鋳造
Lost Wax Casting / Investment Casting蝋(ロウ)で原型を作り、その周りを石膏で固めてから蝋を溶かして空洞にし、そこへ金属を流し込む精密鋳造。
ヘッドの細かい形状(キャビティ、ソールの段差、ヒール・トウの肉厚配分)を一発で作るには、自由度の高い鋳造が必要。蝋で実物大の原型を作り、その周りを耐熱材で覆い、加熱して蝋を「流し出す(=lost)」。残った空洞に溶けた金属を注ぎ込めば、原型と寸分違わぬ部品ができる。
17-4PHステンレスのキャビティバックアイアンは、この方法で量産される。鍛造(叩いて作る)軟鉄では再現できない複雑形状を、コスト効率よく実現できる。
古代エジプト時代から伝わる古い技術だが、現代でもジェットエンジンのタービンブレード製造に使われる本格製法。
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PVD(物理蒸着)
Physical Vapor Deposition(物理蒸着)の略。金属素材を真空中で蒸発させ、製品表面に極薄のコーティング層を成膜する表面処理技術。ゴルフクラブでは主にヘッドの表面仕上げ・耐食性向上・色調表現に用いられる。
ステンレス鋼
鉄にクロムを11%以上添加した合金の総称。クロムが表面に不動態膜を形成することで耐食性を持つ。ゴルフクラブには複数のグレードが使われており、性質は大きく異なる。
17-4PHステンレス
クロム17%・ニッケル4%・銅4%を含む析出硬化型マルテンサイト系ステンレス鋼。JIS規格ではSUS630相当。時効処理(エイジング)によって高強度化し、アイアン・ウェッジの鋳造ヘッド材に広く使われる。