GLOSSARY / 樹脂・高分子
ポリブタジエン(BR)
Polybutadiene Rubber合成ゴムの一種で、特に反発弾性が高い。ゴルフボールのコアの定番素材。
ブタジエンというモノマーを重合させて作る合成ゴム。略称はBR(Butadiene Rubber)。
最大の特徴は、合成ゴムの中でも特に「反発弾性」が高いこと。叩くとよく弾む。これがゴルフボールに使われる根本的な理由で、ボール内部のコアはほぼ100%このBRベースで作られる。
コア素材としての配合では、BRに金属酸化物(亜鉛系)と過酸化物(架橋剤)を混ぜて熱硬化させる。配合比でコアの硬さを変え、ヘッドスピード別の最適弾性を作り分ける。
タイヤにも使われる(SBRと混ぜて使うことが多い)。耐摩耗性に優れ、低温でも硬くなりにくい。
RELATED TERMS ─ 関連用語
合成ゴム
石油由来のモノマーから人工的に作られるゴム(エラストマー)の総称。天然ゴムの代替・進化版。
ゴム
エラストマーの代表格。天然ゴム(ゴムノキの樹液)と合成ゴム(石油由来)がある。
エラストマー
引き伸ばしても元に戻る「弾性」を持ったポリマーの総称。ゴムを含むより広い概念。
コンプレッション
ゴルフボールがインパクト時にどの程度変形(圧縮)するかを示す設計指標のひとつ。同一または近い測定基準の範囲内では、低い値ほど変形しやすく(ソフト)、高い値ほど変形しにくい(ハード)と説明されることがある。ただしメーカー間で測定方法が統一されていない場合があるため、ブランドをまたいだ数値の直接比較には注意が必要。飛距離・打感・スピンはコンプレッションだけでなく設計全体で決まる。
REFERENCED BY ─ この用語を参照している用語
アイオノマー
アイオノマーは、金属イオンを組み込んだ熱可塑性樹脂の一種。ゴルフボールのカバー素材として多く使われており、耐久性・反発性能・価格面のバランスに優れる。ウレタンとは異なる用途・特性を持つ別の素材だ。
ピース構造
ゴルフボールを構成する層の数を「ピース数」と呼ぶ。コア(内核)・マントル(中間層)・カバー(外層)の組み合わせで2ピースから5ピースまで存在し、ピース数が増えるほど設計の複雑さが増す。ピース数が多いほど必ず高性能というわけではなく、カバー素材・コアの設計・中間層の硬さ・ディンプル設計を含めた設計全体で性能が決まる。また、ピース数とカバー素材(アイオノマー・ウレタン)は独立した設計要素であり、混同しないことが重要だ。
スピン系・ディスタンス系
ゴルフボールの設計方向性を大まかに分類した業界慣用表現。ディスタンス系は飛距離・初速重視、スピン系はグリーン周りのスピン・打感重視の設計を指す場合が多い。ただしこれは公式規格ではなく、実際の性能は設計全体で決まる。ツアーボール内にも「距離寄り・スピン寄り」の設計差があり、メーカーごとに命名ルールが異なる。
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