GLOSSARY / クラブ設計
ソールグラインド
Sole Grindウェッジや一部のアイアンのソール(底面)を削り加工することで、バウンスの有効面積・リーディングエッジの地面との関係を調整する設計行為。コース状況や打ち方に合わせたカスタマイズ手法のひとつ。
ソールグラインドとは、ウェッジのソール(底面)を研磨・切削することで、ソール形状を変える加工です。削る部位・量によって、リーディングエッジの地面からの高さ、バウンスの実効的な機能範囲、ソールと地面の接触の仕方が変わる場合があります。
一般にグラインドの目的は、特定のコース状況・芝質・打ち方に合わせてクラブの動きを調整することです。たとえば、トレーリングエッジ(後縁)を削ることでバウンスが地面に接触する面積が変わり、クラブの入り方・抜け方の傾向が変わることがあります。ただし「ソールグラインドで抜けが良くなる」「ダフリに強くなる」といった断定は正確ではありません。実際の効果はコース(芝の種類・硬さ・砂の質)・スイングの入射角・バウンス角との組み合わせによって大きく異なります。
代表的なグラインドのパターンとして、ヒール側を削るもの(オープンフェースで使いやすくする方向)、トレーリングエッジ全体を低くするもの(柔らかい地面向けとされる傾向)、センター部分を残して両端を削るもの(多様な使用条件への対応)などがあります。ただし、各メーカーがグラインドに付けている固有名称(例:特定アルファベット1文字のグラインド名)は商標的な名称であり、他ブランドの同名グラインドと同じ仕様を意味するわけではありません。
「バウンスを削る=バウンスが減る」という理解は単純すぎます。バウンス角の数値は変わらない場合でも、削る位置によって実際の地面との接触パターンが変わります。また、バウンスを削りすぎると逆にリーディングエッジが地面に刺さりやすくなる場合もあります。グラインドの選択はバウンス角・ソール幅・キャンバー・使用するコース条件を総合的に考える必要があります。
RELATED TERMS ─ 関連用語
REFERENCED BY ─ この用語を参照している用語
ウルティジップ
クリーブランドゴルフのウエッジ溝設計。深く狭い高精度グルーブを高密度に配置し、悪条件下でも強いスピンを狙う。RTZ(2025)はFULL-FACEで最大21本。
ツアーV.T.ソール
スリクソンのアイアンに搭載されるソール設計。スイング軌道に合わせてバンス角を最適化し、トウ・ヒール部に段差を付けてインパクト時の抜けを良くする。
デュアル・キャンバーソール
ソールの前後と左右の双方に湾曲を与え、傾斜やラフでの抜けを高めるPINGのソール設計。
PINGソールグラインド
PINGがウェッジに用意するソール形状の体系。2026年発売のs259ウェッジではS/W/B/H/T/Eの6タイプが設定されている。
プログレッシブCG設計
ボーケイ・デザインSM11ウェッジ(2026年2月20日発売)が、ロフト帯に応じて3段階に重心(CG)位置を変える設計手法。