GLOSSARY / 製法
PVD(物理蒸着)
Physical Vapor DepositionPhysical Vapor Deposition(物理蒸着)の略。金属素材を真空中で蒸発させ、製品表面に極薄のコーティング層を成膜する表面処理技術。ゴルフクラブでは主にヘッドの表面仕上げ・耐食性向上・色調表現に用いられる。
PVD処理では、コーティングしたい金属(チタン・クロム・ジルコニウムなど)を真空チャンバー内でプラズマや電子ビームで蒸発させる。蒸発した原子が製品表面に付着し、数マイクロメートル(0.001mm以下)の極薄膜を形成する。「蒸着」という言葉は「蒸発させて付着させる」工程そのものを指す。
この薄膜は硬く・密着性が高いため、PVD処理されたヘッドは摩耗・腐食への耐性が高まる。また、コーティング金属の種類によって、シルバー・ゴールド・ブラック・ガンメタルなど多彩な色調を表現できる。「Blackフィニッシュ」「Shadowfall」など、通常の塗装とは異なる仕上げをうたうモデルに多く採用されている。
PVDは半導体製造・工具コーティング・時計業界でも広く使われる汎用技術であり、ゴルフ専用の技術ではない。各社のPVD処理の詳細(温度・ガス種・膜厚・独自技術)は非公開のものが多く、一般に公開された仕様に基づく説明に留める。光沢の有無や打感への影響はモデル・処理内容によって異なるため、各製品の公式情報を参照してほしい。
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