ゴルフのしくみ

GLOSSARY / 計測・物理量

ボール初速

Ball Speed

インパクト直後にボールが飛び出す速度(単位:m/s)。スマッシュファクター(ミート率)の分子にあたり、飛距離と関係する計測値のひとつ。高ければ必ず飛ぶわけではなく、打ち出し角・スピン量との組み合わせで弾道全体が決まる。

ボール初速(ball speed)とは、インパクト直後にボールが飛び出す速度を指します。単位はm/s(またはmph)で、弾道測定器で計測される代表的な指標のひとつです。smash-factor(ボール初速 ÷ ヘッドスピード)の分子として機能します。CORやVFTなどのフェース設計は、ボール初速の出やすさに関係する要素のひとつです。

ボール初速は飛距離と強い相関があるとされますが、「ボール初速が高ければ必ず飛ぶ」という表現は完全ではありません。飛距離はボール初速だけでなく、打ち出し角・スピン量・風・高度・ボール設計など多くの要因によって決まります。特定の初速値から飛距離を断定することはできません。

R&AとUSGAはドライバーのCOR上限を0.830と定めており、この規制はフェースとボールの間で発生するボール初速の出やすさに間接的に関係します。スマッシュファクター(ミート率)の理論上限が1.5前後とされる背景にも、このCOR規制があります。ボール初速自体に直接の規定値があるわけではありません。

RELATED TERMS ─ 関連用語

ヘッドスピード

インパクト直前のクラブヘッドの速度(単位:m/s)。弾道測定器などで表示される代表的な指標のひとつ。日本では「ヘッドスピード」、弾道測定器では「club speed」と表示される場合もある。速ければ必ず飛ぶわけではなく、ボール初速・打ち出し角・スピン量との組み合わせで飛距離が決まる。

ミート率

ボール初速 ÷ ヘッドスピードで求める比率。日本語では「ミート率」と呼ばれることが多い。1.5という値はCOR規制の結果として理論上の上限になるが、smash factor自体に直接の規定値はない。

COR(反発係数)

ボールが衝突して跳ね返る勢いを、衝突前の勢いで割った数値。1に近いほど反発が大きい。

VFT(可変肉厚)

フェースの厚みを場所によって変える設計。中央を薄く、周辺を厚くする。

打ち出し角

インパクト直後にボールが水平面から飛び出す角度(単位:度)。カタログ表記のロフト角(スタティックロフト)とは異なり、実際のインパクト時のダイナミックロフト・アタックアングル・シャフト挙動によって変わる。

スピン量

ボールの回転速度(単位:RPM=毎分回転数)。主にバックスピン量として扱われる。ドライバー・アイアン・ウェッジで求められるスピン量は大きく異なり、単純に多い・少ないで良し悪しは決まらない。

キャリー距離

インパクト後にボールが空中を飛び、最初に着地するまでの距離(単位:ヤードまたはメートル)。着地後の転がり(ラン)を含まない。ボール初速・打ち出し角・スピン量・風・高度など多くの条件に影響されるため、同じクラブでも条件によって変わる。

弾道測定器

インパクト時のクラブとボールの挙動を計測する機器の総称。ヘッドスピード・ボール初速・打ち出し角・スピン量・アタックアングルなどを計測・表示する。計測方式(レーダー方式・カメラ・センサー方式等)や表示項目・精度の特性は機器によって異なる場合がある。