ゴルフのしくみ

GLOSSARY / 規格・規制

用具規則

Equipment Rules

R&AとUSGAが共同で発行する、ゴルフ用具の適合要件を定めた規則文書の通称。クラブ・ボールの形状・寸法・性能に関する技術的な基準が定められており、JGAはこれに準拠する立場をとる。

用具規則(Equipment Rules)とは、R&A(The Royal and Ancient Golf Club of St Andrews)とUSGA(全米ゴルフ協会)が共同で発行する、ゴルフ用具の適合要件を定めた規則文書の通称です。クラブの形状・寸法・素材・性能、ゴルフボールの大きさ・重量・性能、その他の用具に関する技術的な基準が記載されています。JGA(日本ゴルフ協会)はこの用具規則に準拠する立場をとっており、R&AやUSGAとは独立して独自の用具規則を発行する機関ではありません。

用具規則の主な対象はクラブとボールで、それぞれに形状・寸法・性能の適合要件が定められています。クラブについては、シャフト・グリップ・ヘッドそれぞれの仕様要件が規定されており、測定方法の詳細は規則の付属書(Appendix)に記載されています。ボールについては、直径・重量・初速・総飛距離などの要件が定められています。用具規則は定期的に改訂されており、改訂後に適合状態が変わる場合があります。

用具規則への適合は、ゴルフの競技・プレーにおける用具使用の基準のひとつですが、適合していることがすべての競技で常に使用可能であることを自動的に意味するわけではありません。競技委員会が設定するローカルルールや競技規定によって、適合用具の使用可否に追加条件が設けられる場合があります。用具規則の詳細や最新情報はR&AおよびUSGAの公式サイトで確認することが求められます。

RELATED TERMS ─ 関連用語

適合クラブ

R&AとUSGAが定めるEquipment Rules(用具規則)の基準を満たしたゴルフクラブのこと。適合クラブであることは、すべての競技で常に使用できることを自動的に意味するわけではなく、競技によってローカルルールが追加される場合がある。非適合クラブは競技使用時にペナルティの対象となる場合があるが、練習やカジュアルなラウンドではペナルティは発生しない。

ボールサイズ規格

ゴルフボールの直径に関するR&A/USGAの規格。現行規格ではボールの直径は1.680インチ(42.67mm)以上でなければならない。直径の上限値は規定されていないが、最小値を超えていればよいわけではなく、ボール全体として他の規格(対称性・性能・重量等)をすべて満たす必要がある。

ボール重量規格

ゴルフボールの重量に関するR&A/USGAの規格。現行規格ではボールの重量は1.620オンス(45.93g)以下でなければならない。重量の下限値(最小重量)は規定されていないが、重量以外の規格(サイズ・対称性・性能等)もすべて満たす必要がある。

クラブ長さ

ゴルフクラブの全長のこと。R&AとUSGAのEquipment Rulesでは、すべてのクラブは18インチ(約457mm)以上、パターを除くクラブは48インチ(約1219mm)以下と定められている。パターには上限規定が適用されない。メーカーのカタログ表記とR&A/USGA規則上の測定値は、測定方法が異なる場合がある。

COR(反発係数)

ボールが衝突して跳ね返る勢いを、衝突前の勢いで割った数値。1に近いほど反発が大きい。

VFT(可変肉厚)

フェースの厚みを場所によって変える設計。中央を薄く、周辺を厚くする。

非適合クラブ

ゴルフの用具規則(Equipment Rules)が定める適合要件を満たさないクラブの総称。競技での使用規定が設けられているが、製品の品質や設計の意図とは別の概念として整理される。規則改定によって適合状態が変わるケースもある。

ヘッド体積制限

ゴルフの用具規則が定めるクラブヘッドの体積に関する規制。ドライバーヘッドには体積の上限(460cc / 28.06立方インチ)が設けられている。この数値は規制の上限値であり、性能の推奨値や目標値を示すものではない。

グリップ規則

ゴルフの用具規則(Equipment Rules)が定める、グリップの形状・寸法・構造に関する規則。最低長・断面寸法の上限・断面形状の条件などが規定されている。グリップに関する用具の規格を定めた規則であり、クラブを体に当てて打つかどうかに関するアンカリング規制とは別の条項として区別される。

スプリングライクエフェクト

ゴルフクラブのフェースがインパクト時にばねのように撓み、弾き返す現象を指す概念。R&AとUSGAの用具規則(Equipment Rules)はこの現象に関して規制を設けており、その評価には別途定められた測定・判定の概念が用いられる。

CT値(特性時間)

ゴルフクラブのフェースとボールの接触時間を測定し、反発性能の適合判定に用いられる概念。R&AとUSGAの用具規則(Equipment Rules)はCT値の適合基準を定めており、基本上限値239マイクロ秒に測定許容差18マイクロ秒が設けられている。この数値は性能の推奨値や目標値ではなく、適合判定上の上限である。