GLOSSARY / 性能・物理
ギア効果
Gear Effect重心線上を外れた打点でインパクトした際、ヘッドの回転がボールに伝わって補正方向のスピンが生じる現象。ウッドのバルジ・ロールはこの効果を利用してミスを軽減する。
ギア効果とは、ボールがヘッドの重心線上(芯)を外れて当たったとき、インパクトの瞬間にヘッドへ回転の力が働き、ヘッドとボールが噛み合った歯車(ギア)のように作用して、ボールに補正方向のスピンが生じる現象。ブリヂストンゴルフの公式基礎知識『ギア効果とは』は『(芯を)線上で当たらない場合には、インパクト時にヘッドには回転の力が働き、その結果、ヘッドとボールの間にギア効果が起き、ボールにスピンが生じます』と定義している(2026-07-06確認)。
この効果があるため、ウッド系ヘッドのフェースには縦の丸み(ロール)と横の丸み(バルジ)が設けられる。トウ寄りに当たれば打球はいったん右へ出つつフック回転がかかって戻り、上下の打点ズレでも打ち出し・スピンのバラつきが抑えられる。重心深度が深いウッドほどギア効果は大きく、フェースが薄いアイアンでは相対的に小さい。テーラーメイドのツイストフェースなど、ギア効果を前提にフェース形状を最適化する各社技術の土台となる概念でもある。
生じるスピン量はヘッド重心位置・打点・ヘッドスピード等に依存し、モデルや状況で変わる定性的な現象。数値の一般化はせず、個別事例は各社公式・計測データに従う。
RELATED TERMS ─ 関連用語
バルジ
ウッド系フェースの横方向(左右)に持たせた丸み(曲率)。左右の打点ズレで生じる横回転をギア効果で補正し、打球を狙い方向へ戻そうとするフェース設計。
ロール
ウッド系フェースの縦方向(上下)に持たせた丸み(曲率)。上下の打点ズレで生じるスピン変化をギア効果で補正し、弾道の安定を狙うフェース設計。
重心(CG)
ヘッドの質量が集中している点のこと。位置によって打ち出し角・スピン量・MOIなどの傾向に影響する設計パラメーター。
サイドスピン
ボールの横回転を指す通称。ただし弾道計測では『サイドスピンは存在せず、回転軸(スピン軸)の傾き』で曲がりを説明する。軸が右傾=右、左傾=左へ曲がる。
ツイストフェース
ドライバーのフェースを高トウ側はオープン・低ヒール側はクローズに“ねじる”ことで、ミスヒット時の曲がりを補正するテーラーメイドの設計技術。
REFERENCED BY ─ この用語を参照している用語