GLOSSARY / クラブ設計
ツイストフェース
Twist Faceドライバーのフェースを高トウ側はオープン・低ヒール側はクローズに“ねじる”ことで、ミスヒット時の曲がりを補正するテーラーメイドの設計技術。
テーラーメイドが2018年のM3・M4ドライバーで初採用した設計。従来は平面に近かったドライバーフェースを意図的に湾曲(ねじり)させ、芯を外したときの曲がりを抑える。同社は50万球超の打球データを分析し、人はミスの瞬間に無意識でフェース向きを変える(高トウでクローズ=フック、低ヒールでオープン=スライス)傾向があると特定したとしている。
補正の方向は次のとおり。フックの出やすい高トウ側はロフトを増やしフェースを開く向きに、スライスの出やすい低ヒール側はロフトを減らしフェースを閉じる向きに“ねじって”ある。これによりミスヒット時に直進性を取り戻す補正フェースアングルが働く、というのがメーカーの説明である。
つまり真芯を外しても曲がりにくくする寛容性(フォーギビネス)の技術で、左右のブレが大きいアマチュアほど恩恵が大きい。ただし効果はフェース設計によるものであり、フィッティングやスイング改善を置き換えるものではない点は留意したい。
RELATED TERMS ─ 関連用語
寛容性(フォーギビネス)
ゴルフクラブが「芯を外したショット(ミスヒット)」に対して、どれだけ飛距離・方向性のロスを抑えられるかを表す概念。MOIの高さが寛容性の物理的な根拠。
重心(CG)
ヘッドの質量が集中している点のこと。位置によって打ち出し角・スピン量・MOIなどの傾向に影響する設計パラメーター。
フェース素材
ゴルフクラブのフェース部分に使われる素材全般。チタン系・ステンレス系・マレージング鋼・複合材系など複数の素材カテゴリがあり、強度・重量・加工性・コストの特性がそれぞれ異なる。素材が変わると設計の選択肢が変わるが、素材単独でパフォーマンスが決まるわけではない。
ダイナミックロフト
インパクト時にフェースがボールへ提示する実際のロフト角(単位:度)。カタログのスタティックロフトとは異なり、シャフトのしなり・フォワードシャフトリーン・スウィング条件によって変化する。打ち出し角・スピン量に関係する原因側の指標のひとつ。
REFERENCED BY ─ この用語を参照している用語
カーボンフェース
フェースに炭素繊維複合材を用いる構造。軽量化により余剰重量を再配分し飛距離・寛容性向上を狙う。
ロール
ウッド系フェースの縦方向(上下)に持たせた丸み(曲率)。上下の打点ズレで生じるスピン変化をギア効果で補正し、弾道の安定を狙うフェース設計。
バルジ
ウッド系フェースの横方向(左右)に持たせた丸み(曲率)。左右の打点ズレで生じる横回転をギア効果で補正し、打球を狙い方向へ戻そうとするフェース設計。
ギア効果
重心線上を外れた打点でインパクトした際、ヘッドの回転がボールに伝わって補正方向のスピンが生じる現象。ウッドのバルジ・ロールはこの効果を利用してミスを軽減する。
カーボンツイストフェース
テーラーメイドのカーボン複合材フェースに、トウ上・ヒール下をひねった『ツイストフェース』形状を組み合わせた独自フェース技術。軽量化とミスヒット時の方向補正を狙う。
バイフレックスフェース
ゼクシオ プライム(2025)のドライバーフェース技術。外周を薄肉化し剛性をトウ〜ヒールで変化させ、フェースとボディ双方のたわみで高初速エリアを広げる。