GLOSSARY / 複合材
デュアル・カーボンフライ・ラップ
Dual Carbonfly Wrapクラウンとソールの両方をカーボン化し、生まれた余剰重量をヘッド後方ウェイトへ回すPINGのドライバー構造。2026年発売のG440 Kで採用された。
デュアル・カーボンフライ・ラップは、PINGが2026年2月5日発売のドライバー「G440 K」で採用した構造技術。従来のカーボンフライ・ラップがクラウン(上面)のカーボン化だったのに対し、クラウンに加えてソール(底面)にもカーボン素材を使う点が「デュアル(2つ)」の由来である。
PING公式はこの新設計により前作比でソール重量を約7%軽量化したとしている(同社調べ)。軽量化で浮いた重量をヘッド後方のウェイトへ再配分することで、公式表現では「PING史上最高のMOI(慣性モーメント)」に到達したと説明される。カーボンを使う狙いが「軽くすること」そのものではなく、「余剰重量をどこへ置き直すか」にある点は、カーボンクラウン系技術に共通する設計思想である。
読者が押さえるべき順序は、①カーボン化 → ②余剰重量の発生 → ③後方への再配分 → ④高MOI、という因果である。カーボンだから飛ぶのではなく、カーボンで浮いた重さを狙った場所に置けるから曲がりにくくなる。なお具体的なMOI数値(○○g・cm²)はPING日本公式の製品ページでは公表されておらず、本DBでは undisclosed として扱う。
RELATED TERMS ─ 関連用語
カーボンフライ・ラップ
クラウンをカーボン化してその余剰重量をヘッド下部へ再配置し、低重心化(飛び重心)を狙うPINGのクラウン技術。G440で同社初のカーボンクラウンとして採用された。
カーボンクラウン
ヘッド天面(クラウン)をチタンより軽いカーボン複合材に置き換え、浮いた重量を別の場所へ再配置する構造。
CFRP(炭素繊維強化樹脂)
炭素繊維をエポキシ等の熱硬化性樹脂で固めた複合材料。炭素繊維単体とは別物であり、繊維と樹脂が一体化して初めて構造材料になる。比強度・比剛性が高く、ゴルフシャフト・クラウン・フェースに使われる。
飛び重心
PINGが『理想とする重心ライン』に近づけた超低重心の設計思想を指す同社の呼称。高打ち出し・低スピンで飛距離を最大化する重心位置を狙う。
フリーホーゼルデザイン
ヘッド内部のホーゼル周辺を軽量化して重心を下げるPINGの設計。G440で同社史上最も低い重心の実現に寄与したとされる。
低重心
ヘッドの重心位置がソール側(低い位置)に設計された状態のこと。