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GLOSSARY / 金属組織・強化

S15C

S15C Carbon Steel

アイアンヘッドに使われる軟鉄(炭素鋼)の一種。非常にやわらかく打感に優れる一方、打撃負荷による角度変化が懸念され採用が難しいとされてきた素材。

S15Cは、鍛造アイアンのヘッド素材として用いられる軟鉄(炭素鋼)の材質名。ダンロップはスリクソン ZXi7 アイアン(2025)の公式ページで「非常にやわらかい軟鉄『S15C』」と表現し、これを採用することで「スリクソン史上最高の打感」を実現したと説明している。ゴルフクラブで長く使われてきた軟鉄より、さらにやわらかい側に振った素材という位置づけである。

やわらかい素材は打感で有利だが、そのままではヘッドが変形しやすい。公式は「従来、打撃負荷による角度変化の懸念から採用が難しいとされてきた、軟鉄素材『S15C』」と明記しており、実際にボールを打ち続けるとロフト角・ライ角が狂うリスクがあることを、メーカー自身が採用難の理由として挙げている。ZXi7ではこの問題を、独自の新設計「コンデンス鍛造(CONDENSED FORGING)」によるネック部の強化で解決し、採用にこぎ着けたとしている。

つまりS15Cは「素材単体で良し悪しが決まる材質」ではなく、変形を抑える製法・構造とセットで初めて成立する素材である。打感の柔らかさを求めて軟鉄アイアンを選ぶ際は、素材名だけでなく、その素材をどう補強しているかまで見るのが実務的な読み方になる。なお炭素含有量などのJIS規格上の数値は本調査の出典(メーカー公式ページ)には記載がなく、公的規格文書との照合は未実施=この用語では数値を断定しない。記述はスリクソン ZXi7(2025年モデル)のモデル固有の説明である。

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