GLOSSARY / 製法
サンドブラスト
Sandblastingフェース表面に研磨材を吹き付けて粗面化し、ボールとの接地時間を延ばしてスピン性能を高める表面処理。
サンドブラストは、金属表面へ研磨材を吹き付けて粗くする表面処理で、ゴルフクラブではおもにウェッジのフェースに用いられる。PINGは2026年2月5日発売のs259ウェッジの公式ページで「フェース表面へサンドブラスト加工を施しフェース面を粗くすることで、インパクト時のボールとフェースの接地時間が長くなりスピン性能が向上」すると説明し、s259ではこれを「新サンドブラスト」と呼んでいる。
s259ではサンドブラストは単独で使われていない。公式が示す「新フェース設計」は、①新サンドブラスト、②番手ごとに設計された削り出し溝(鋳造ヘッドに1本ずつ精密加工で溝を刻み、番手ごとに間隔と角度を最適化)、③水分を弾くハイドロパールクローム仕上げ、の3点構成であり、スピン性能はこの組み合わせの結果として説明されている。サンドブラスト単独の寄与を切り分けた公式データは存在しない。
研磨材の粒度・吹付圧力・処理時間といった加工条件は公式に記載がなく undisclosed。また本項の記述はPING s259公式の説明に基づくものであり、他メーカーが同種の表面処理へ与える呼称や条件は別途確認が必要である。
RELATED TERMS ─ 関連用語
ハイドロパール
フェース表面の水分を弾く(疎水性を高める)PING独自の表面仕上げ。湿ったラフや朝露のシチュエーションでもスピン量の低下を抑えることを狙う。
CNCミリング
コンピュータ制御(CNC:Computer Numerical Control)によって工作機械を動かし、金属などの素材を削り出して形状を作る加工方法。鍛造・鋳造とは目的・工程が異なる製造方法であり、「CNC=高品質」「CNCは鍛造より上」のような単純な優劣判断は正確ではない。
スピン量
ボールの回転速度(単位:RPM=毎分回転数)。主にバックスピン量として扱われる。ドライバー・アイアン・ウェッジで求められるスピン量は大きく異なり、単純に多い・少ないで良し悪しは決まらない。
バックスピン
ボールの後ろ向きの回転。揚力(マグヌス効果)を生みボールを浮かせる。計測上はスピンレート(スピン量)が主にこれを示す。多すぎると吹け上がり飛距離をロスする。
フェース素材
ゴルフクラブのフェース部分に使われる素材全般。チタン系・ステンレス系・マレージング鋼・複合材系など複数の素材カテゴリがあり、強度・重量・加工性・コストの特性がそれぞれ異なる。素材が変わると設計の選択肢が変わるが、素材単独でパフォーマンスが決まるわけではない。