ゴルフのしくみMENU

GLOSSARY / 金属組織・強化

FORGED T9S+チタン

Forged T9S+ Titanium

PINGがドライバーのフェース素材に用いる鍛造チタン合金の同社呼称。G440シリーズ(2025〜2026年)の全ドライバーのフェースに採用されている。

FORGED T9S+チタンは、PINGがドライバーのフェース素材として使うチタン合金の同社呼称。「FORGED(フォージド)」は鍛造を意味し、鋳造ではなく鍛えて成形したフェースであることを示す。PING日本公式のヘッド素材表では、G440ドライバー(MAX/SFT/LST)とG440 K(いずれもボディは8-1-1チタン、クラウンはカーボン)の全モデルで、フェース素材として一貫して記載されている。

以下は金属加工の一般原理であり、PINGがこの素材を採用した理由として公式に説明したものではない。鍛造は金属組織を圧縮しながら成形するため強度が確保しやすく、同じ強度なら薄く仕上げられることが知られている。フェースを薄くできれば反発(たわみ戻り)を稼ぎやすく、余った重量を周辺やヘッド後方に回せる、という連鎖が金属加工の一般論として知られている。PING公式が明示しているのは採用事実のみである。

ただしT9S+の化学組成(アルミニウム・バナジウム等の配合比)や機械的性質の数値は、PING日本公式の製品ページでは公表されていない。本DBではこれらを undisclosed として扱い、他社の一般的なチタン合金(Ti-6Al-4V等)との優劣を断定しない。

RELATED TERMS ─ 関連用語

チタン

低密度・高耐食性・高比強度を持つ金属。ゴルフクラブでは主にドライバーヘッドの素材として使われるが、純チタンとチタン合金では性質が大きく異なる。

→

Ti-6Al-4V(チタン合金)

アルミニウム6%・バナジウム4%を添加したα-β型チタン合金(Grade 5)。密度約4.43 g/cm³・引張強度950 MPa前後。ドライバー・フェアウェイウッドのヘッド素材として広く使われるが、すべてのチタン製クラブに使われているわけではない。

→

鍛造

金属の塊を型に入れてプレスや打撃で成形する製法。内部組織が緻密になり、軟鉄アイアンの「やわらかい打感」の根拠になる。

→

フェース素材

ゴルフクラブのフェース部分に使われる素材全般。チタン系・ステンレス系・マレージング鋼・複合材系など複数の素材カテゴリがあり、強度・重量・加工性・コストの特性がそれぞれ異なる。素材が変わると設計の選択肢が変わるが、素材単独でパフォーマンスが決まるわけではない。

→

8-1-1チタン

PINGがドライバーのボディ(ヘッド本体)に用いるチタン合金の呼称。G440シリーズ全ドライバーのボディ素材として公式スペック表に記載されている。

→

スプリングライクエフェクト

ゴルフクラブのフェースがインパクト時にばねのように撓み、弾き返す現象を指す概念。R&AとUSGAの用具規則(Equipment Rules)はこの現象に関して規制を設けており、その評価には別途定められた測定・判定の概念が用いられる。

→