GLOSSARY / 金属組織・強化
スタジオカーボンスチール(SCS)インサート
Studio Carbon Steel (SCS) Insertスコッティ・キャメロンが2026年PHANTOMパターに採用したフルフェース仕様のフェースインサート素材。精密ミーリング加工でソフトな打感と距離感の両立を狙う。
スタジオカーボンスチール(SCS)インサートは、タイトリスト傘下のスコッティ・キャメロンが2026年モデル「PHANTOM」パターのフェース全面に採用したインサート素材。同社公式ニュースリリース(2026年1月21日)は「精密なミーリング加工によるフルフェースの『スタジオカーボンスチール(SCS)インサート』を搭載し、ソフトな打感と優れた距離コントロール性能を両立させました」と説明している。
『フルフェース』という表現は、インサートがフェースの一部ではなく打点面全体を覆う設計であることを示す。ミーリング加工(表面を精密に削り出す仕上げ)と組み合わせることで、素材そのものの特性に加えて表面形状によっても打感と距離感の再現性を作り込んでいるとみられる。名称に『カーボン』を含むが、「カーボンスチール」は炭素鋼を指す一般的な材料名称であり、炭素繊維複合材(CFRP)とは別系統である。
留保事項(2026-09-14時点)。合金組成・硬度・ミーリングのパターンや深さといった数値は公式で開示されておらず undisclosed として扱う。『ソフトな打感』『優れた距離コントロール』は定性的な効果表現であり、第三者機関による測定値の裏付けはない。従来モデルのフェースインサート素材との対比も公式には明記されていない。
RELATED TERMS ─ 関連用語
CNCミリング
コンピュータ制御(CNC:Computer Numerical Control)によって工作機械を動かし、金属などの素材を削り出して形状を作る加工方法。鍛造・鋳造とは目的・工程が異なる製造方法であり、「CNC=高品質」「CNCは鍛造より上」のような単純な優劣判断は正確ではない。
マレットパター
パターヘッドの形状分類のひとつ。ブレードパターと比較して大型のヘッドを持ち、重心を後方・深部に配置した設計のものが多い。MOIが高くなる傾向があるが、形状・設計はメーカーによって多様。
フェースバランス
パターを水平に支えたとき、フェース面が真上を向く状態のこと。ヘッドの重心位置がシャフト軸の直下またはその近くにあることで生じる特性。ストローク傾向との相性を確認する指標のひとつとして扱われる。
ピュアロール
サーリンとアルミの複合インサートに45度の溝を刻み、インパクト直後に順回転(トップスピン)を促してスムーズな転がりを生むテーラーメイドのパターフェース・インサート。