GLOSSARY / クラブ設計
デュアル・ウェイト・システム
Dual Weighting System前方と後方の2つのウェイトで重心位置を調整する、タイトリストGTSドライバーの可変ウェイト機構。
デュアル・ウェイト・システムは、タイトリストがGTSドライバー(2026年)に搭載した可変ウェイト機構。公式ニュースリリース(2026年5月14日)は、スプリット・マス・フレームによって生まれた余剰重量を活用して各モデルに搭載したとし、「GTS2は前後配置のフラットウェイト(標準:前11g/後5g)を採用。GTS3およびGTS4は前方トラックウェイト(8g)と後方フラットウェイト(5g)を備えています」と具体値を明記している。効果については「ウェイト設定を変更し、重心をより後方へ移動させることで、打ち出し角とスピン量を高めることが可能」とし、フィッティングでは標準以外のウェイト構成にも対応するとしている。
従来の1点式の可動ウェイトとの違いは、前と後ろの2箇所に重量を持たせている点にある。重心が前寄りなら打ち出しとスピンは抑えられ、後ろ寄りなら打ち出し角とスピン量が上がる方向に働く(重心位置と弾道の関係は center-of-gravity・low-cg を参照)。ロフト・ライを変えるSureFit®ホーゼルとは調整の系統が別で、ホーゼルは弾道の向きとロフト、ウェイトは重心位置を受け持つ。日本公式のGTS2製品ページも「調整可能なウェイトにより、重心位置(CG)をプレーヤーそれぞれのスイング特性に合わせて最適化」と説明している。
留保事項(2026-08-24時点)。11g/5g/8gはいずれもGTS(2026)各モデルの標準構成としての公表値であり、他年式・他社の可動ウェイトに当てはめてはならない。フィッティングで選べる交換ウェイトの重量刻み・上限下限、ウェイト変更時の重心移動量やスピン変化量の数値は公式に記載がない(undisclosed)。GTS2のみ前後ともフラットウェイト、GTS3/GTS4は前方がトラック(可動レール)式という構造差がある点も混同しないこと。
RELATED TERMS ─ 関連用語
重心(CG)
ヘッドの質量が集中している点のこと。位置によって打ち出し角・スピン量・MOIなどの傾向に影響する設計パラメーター。
低重心
ヘッドの重心位置がソール側(低い位置)に設計された状態のこと。
TASウェイト
ウェイト位置を変えて弾道を調整するテーラーメイドの可動式ウェイトシステム(Trajectory Adjustment System)。
ロフトスリーブ
ホーゼル部でロフト・ライ角・フェース向きを調整できる可変スリーブ機構。
スプリット マス コンストラクション
重量をヘッド後方と前方低位置に分割して配置し、慣性モーメントの確保とボール初速・スピンの最適化を同時に狙うタイトリストの重量配分設計。