GLOSSARY / クラブ構造
コアテックチャンバー
CORTECH CHAMBERソール部でTPUと鉄芯ステンレスを一体成型したミズノの構造。TPUの反力と鉄芯の慣性を使って反発性能を高める。
ミズノの公式ニュースリリース(2026年1月29日・JPX ONE)は「ソール部に、TPUと鉄芯ステンレスを一体成型した『CORTECH CHAMBER』を採用しています。TPUの反力と、鉄芯ステンレスが飛び出し方向に進もうとする慣性の力によって、反発性能が向上します」と説明している。搭載部位はソールであり、フェースそのものではない点が定義上の要点である。JPX ONE世代では「鉄芯とボディの間を拡大した設計にすることで、これまで以上にフェースがたわみやすくなり、打点がぶれてもボール初速が落ちにくい設計に進化」したとされる。
系譜としては2023年発売のST-X 230/ST-Z 230で採用され、ST-MAX 230の公式ニュースリリース(2024年2月6日)では「『CORTECH CHAMBER』をクイックスイッチ内部まで拡張し、鉄芯とTPUをフェースセンター付近に近づけることで、高初速エリアをヒール側にまで拡大」と、世代ごとの拡張が示されている。JPX ONEのニュースリリースでは、ミズノが世界初のカーボンヘッドやチタンヘッドと並べて自社を代表する技術として位置づけている。
搭載範囲はモデルによって異なる。JPX ONEの公式ニュースリリースでは、CORTECH CHAMBERはフェアウエーウッドとユーティリティの特長として説明されており、ドライバーの素材表記にはコアテックチャンバー部の記載がない。FW/UTの公式素材表記は「ソール(コアテックチャンバー)部:ステンレススチール(SUS316)、TPU」である。反発係数やボール初速の実測値は公表されておらず(undisclosed)、公式が示す比較対象はいずれもミズノ自社の前作にあたる。
RELATED TERMS ─ 関連用語
ポリウレタン
硬さの設計幅が極端に広いポリマー。フカフカのフォームから硬いプラスチックまで自在に作れる。
エラストマー
引き伸ばしても元に戻る「弾性」を持ったポリマーの総称。ゴムを含むより広い概念。
マルチマテリアル構造
異なる素材を組み合わせてヘッドを構成し、重心位置を最適化してボール初速や安定性を高める設計思想。
COR(反発係数)
ボールが衝突して跳ね返る勢いを、衝突前の勢いで割った数値。1に近いほど反発が大きい。
ボール初速
インパクト直後にボールが飛び出す速度(単位:m/s)。スマッシュファクター(ミート率)の分子にあたり、飛距離と関係する計測値のひとつ。高ければ必ず飛ぶわけではなく、打ち出し角・スピン量との組み合わせで弾道全体が決まる。